どうも、養鶏家見習いのすずたろうです!
僕が平飼い養鶏に出会って1年が経ちました。僕は今年36歳になります。
今回は僕が養鶏に出会った経緯を書きたいと思います。
30代半ば、やりたいことが見つからず生活する毎日
私は普通の一般的にいるサラリーマンです。専門大学校を卒業し一般企業に就職。勤続12年経った35歳です。
20代は先輩について仕事を覚え、社会人としてのマナーや立ち振る舞いを身に着けていきました。
30代になると自らが率先してアイディアを出し仕事を進める立場に。やりがいや達成感も得ました。
そうした私ですが現仕事は決してやりたい事をしたくて就職したのではなく
就職したての頃は仕事より完全プライベート優先で仕事は二の次の時期もありました。
好きなことを職業にできる人はごく一部で、仕事は生きていく為にやるべき事と捉えていました。
やりたいことではないけれど、その中で自分が人として成長出来ればいいのかなって感じで。
しかし気持ちや考え方は年齢を重ねると変化しますよね。
私も例外なく30代半ばに差し掛かった時、ふと思いました。
(このままの人生で幸せなのかな…)
何気に持った感情。
30代になるとこの先の人生が計算できるようになっていました。私が求める人生は昇格し書類に判子を押す毎日なのか。
夜遅くまで働き部下に指示を出し上司の顔色を窺う、それは自分が望む将来像なのかな?
疲れた時、遅くまで残業した時こうしたモヤモヤした感情を抱く時がありました。
だけど今の仕事を辞めてまでやりたい事はないし毎日の忙しさで時は過ぎていきました。
仕事のストレスは私生活で発散していくものです。
この時期、私は産直市場にハマっていて果物や新鮮な野菜を買って食への関心を高めていました。
元々、お付き合いしていた彼女も食べるのが好きで美味しいご飯屋を見つけては一緒に食べに行ったり。
自炊も料理を趣味にもっと凝ったものが作りたいと思っていた時期でした。
そんな時、卵売り場にあった平飼い卵を見つけます。
普通の卵より遥かに高く、多分新鮮なんだろうなと卵かけご飯が好きな私は深く考えず購入しました。
卵かけご飯を食べて、好奇心から直ぐにググる癖から平飼い卵について調べます。
今までテレビなど見た薄っすい知識しかない養鶏に徐々にハマり出します。
東広島の平飼い卵も食べてみよう!と異なる養鶏場の卵を買っては卵の色や形の違いを見たり食べ比べたり。
仕事環境の変化、高まる感情そして自分の人生を見つめ直す
それから数か月経った普段と変わらない日常に転機が訪れます。
上司が代わり部署方針から私が力を入れていた仕事の人工を減らすことになりました。
会議で議論しましたが、あまりに急で方針を覆すことはできませんでした。
会社という組織の中で自分の無力さを痛感、一生懸命やってきたからこそ味わう歯がゆい思い。
帰宅し御飯も食べず、ぼーっとする時間。
色んな感情と想いが目まぐるしく頭の中を動き、出ては消え高まり治って。
段々と冷静を取り戻しふと、平飼い養鶏を思い出しました。
田舎暮らしも楽しそうだし自然も好き動物も好きだ!なんて最初は軽く妄想。
海外で暮らしてみたいとか、FXで儲けてゲストハウスのオーナーになってなんて、
この手の妄想は良くあることですが、この時は何故か徐々に真剣に、より具体的に考えてました。
自営業であれば自分の思い通り、やりたい事ができるかな。
んーでもリスクは全て自分に跳ね返ってくるし。
このまま今の仕事を続けるべきか、やりたい事をやってみるか、自問自答の繰り返し。
34歳。ここできちんと人生を見つめ直し今後の自分の人生を考えるターニングポイントなのかもと。
養鶏に対する探究心に火がついて
取り敢えず興味を持っていた養鶏をもう一度調べてみる事に。
卵を産んだ後の採卵鶏の行く末、廃鶏として外注に出すシステム。
だったら自分で捌ける方が良いかなと免許について調べたり。
卵だけだと鶏を極めるとはいかないな、地鶏はどうなのかなとか。
ネットの情報だけでは物足りなくなり、実際に自分の目で見てみたいと思うように。
そして辿り着いたのが今の師匠のホームページ。
北広島町で地鶏と採卵鶏を取り扱い、たったひとりで営む平飼い養鶏場。
ブログを読み鶏愛に溢れた記事を読んで実際に見学し自分の目で体感したいと思い師匠にアポ取りしました。
師匠との出会い、迷いから確信に
Facebookのメッセンジャーで思いを伝え見学を了承してくれた師匠。
早速、休日に初めての北広島町へ。
緊張した僕を師匠は笑顔で迎えてくれました。産みたての卵を拾い餌を与える手伝い。
澄んだ田舎の空気。鶏舎は全く臭くなく抗生物質なし、添加物なし、遺伝子組み換えなしのこだわり自家配合飼料
を与えているからと鶏について細かく説明してくださいました。
夕方まで手伝って帰る頃には、私は養鶏の虜になってました。
「来週から通いたいです。手伝わせてくれませんか?」
僕の養鶏家の道はここから始まりました。
このあと師匠の手伝いをさせてもらいながら又、色んな人との出会いを経て私の気持ちは確実なものになるのです。
翌週の2回目に捌かしてくれたヤマト軍鶏。
<当時を振り返って>
書いたエピソードは大きな1つに過ぎず他にも小さなきっかけが沢山あったと思います。
でも理由なんて結構単純ですよね。笑
理由よりもタイミングだったのかなって思います。仕事を覚え先の見える未来に悩んでいた自分、現状とは全く違う
自分を試せる新しい環境との出会い。
1年経ちましたが後悔は全くないですね。自分の選択は正しかったと思っています。
次の1年を更に充実と自身の成長に繋げる為に走っていきます!!